かりんちゃんの随心遊戯日誌

ゲームの日記、たまに政治の話、香港の話

初音ミク -Project DIVA- F 2nd

初音ミクのスクラッチの暴走

リズムゲームとして初音ミクのDIVAシリーズは既に5作目、システム自体はPSP時代では既に完成されたため、正直新しいとかいうと今更あまりないと思います。それでもミクさんの魅力は健在で、未だに大人気です。前回『初音ミク -Project DIVA- f』ではスクラッチというものが導入されたが、判定が緩いため結局不満があっても評判されず、また前回の難易度は初心者にも優しいため、バランスの良さは好評でした。しかし、セガはどうやら何かを勘違いしたようで、今回は色々と遊びすぎ、F2自体はリズムゲームとしては悪くないが、前回にはなかった不満が今回一杯増えてきた。

まずはスクラッチ。Vita自体はタッチスクリーン搭載されたが、このタッチ操作自体は正直リズムゲームに合わないと思う。なにせレスポンスはイマイチで、判定ミスもしやすい。前回では批判されてない理由としては、無茶苦茶スクラッチしても、ミスじゃなければFINE以上は出る、つまりどれほど難しいのスクラッチ譜面でも、とりあえずスクラッチし続ければ良い。しかし今回は違う、判定が厳しくなったため、無茶苦茶スクラッチするとSAFE出てきて、コンボが切れる。もちろんボーナスのところでは、1SAFEだけでボーナスが無くなる。オプションでスクラッチの操作をアナログスティックに変更することが可能ですが、HARD以上の連打譜面ではスティックでは対処しにくい。しかも今回はスクラッチの出番が多くなったため、色々とストレスが溜まる。前回スクラッチはおまけ程度で、ちょっとだけの休憩時間と考えてもいいんだが、今回は逆にストレスの原因に化けた。その上にダブルクラッチという面倒くさい操作が増えたので、もはやイライラ仕様。ここまで来たら、いっそスクラッチそのものなくしてほしいものだ。

筆者は音ゲー苦手の人ですが、前回は一応なんとかHARDを全クリア出来ました。久しぶりにリズムゲームをやるとはいえ、今回のNORMALでも異常に手こずった。逆にHARDは前回とあまり変わらない感覚であるため、結論としてはNORMALだけが難易度が高くなった。前回のバランスが絶妙だったのに、なぜ今回はNORMALだけがこんなに難しいの?「二次元ドリームフィーバー」辺りは明らかにNORMALだがNORMALではない難易度、譜面は嫌がらせも多い。続編だから難易度をあげようということは正しくない、特に今回は一般向けのNORMALだけ異常に難しくなっただけで、上級者向けのHARDやEXはそれほど変わらないという点が明らかにおかしい。ヘルプアイテムは前回より便利になったけど、それでも一部の曲はかなり辛い。セガはまさかNORMALでも上級者向けと勘違いしたかね?

ボリューム自体は前回より多くなって、モジュールとカスタマイズも増えたので、その辺は別に悪くない。むしろ新しい用意されたスキンのカスタマイズは良かったと思います。「ミクダヨーがいっぱい」のスキンをつけるだけでなんだか面白い、まさかこんなにミクダヨーが一杯である意味とても幸せ。曲はかなりの数は使い回しなんだが、やはり演出は良かったと思います。多少、マンネリと感じたがやはりDIVA自体の面白さは健在。個人的にスクラッチのことを何とかすれば今回は完璧と思いますがね…。

Vita版はドットバイドットと開発者がアピールしたが、残念ながらこれはホーム画面やDIVAルームのみで、ゲーム中はやはりボヤケてる。おそらくハードとしてはこれでもう限界じゃないかな。まあ激しい譜面でも処理落ちがないだけでそれはそれでいいんだが…。

NORMALの壁さえ乗り越えたら今回はまあ面白いと思います。初心者にはちょっときつい難易度だが、慣れたらやはり面白い。ただただスクラッチは本当に、本当に何とかしてほしい。あれはむしろリズムゲームの面白さを殺したと、いまだに思ってます。

しかし千本桜以降、ミクのヒット曲はもうあまりない、これからはどうだろうか、それはちょっと気になるね。

THE GOOD

+曲、モジュールなど歴代シリーズ最高のボリューム

+スキンは面白い

+相変わらずの中毒性

+演出がかなりハイクォリティ

THE BAD

-スクラッチ関連、特にダブルクラッチ

-前回良かったのバランスを改悪、特にNORMAL

-ロードは多少気になる

-やはり曲の使い回しが多いため、新鮮感があまりない

ゲーム内容:28/30 システム:24/30 グラフィック&演出:12/20 サウンド:9/10 ボーナス:1/10

74/100

初音ミク -Project DIVA- F 2nd

初音ミク -Project DIVA- F 2nd